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気管支喘息コース

気管支喘息で役立つ看護計画

  • 看護師
2021年11月4日 (更新日:2021年9月25日)
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気管支喘息の入院患者さんを担当することになったけど、看護計画はどういうふうになる?

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気管支喘息ってどんな病気?

こういった疑問を解説していきます。

この記事の内容

  • 気管支喘息で必要な看護計画
  • 気管支喘息がどんな疾患か解説

執筆者:ひつじ

  • 2009年 研修医
  • 2011年 呼吸器内科。急性期病院を何か所か回る。
  • 2017年 呼吸器内科専門医

普段、気管支喘息を担当することがある人は、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 気管支喘息で必要な看護計画:観察項目(OP)、ケア項目(CP)、教育項目(EP)
  2. 気管支喘息の症状、身体所見、治療
  3. まとめ

気管支喘息で必要な看護計画:観察項目(OP)、ケア項目(CP)、教育項目(EP)

ここでは肺炎に必要な看護計画を解説します。

一般的には呼吸困難の看護計画と重なります。これに関してはこちらも参考にしてみて下さい。

特に大事なこと

どの処置にも共通することですけど、特に大事なのは重症化のサインを早く発見することです。

気管支喘息では、呼吸状態、Vital Signsとなってきます。

呼吸回数はルーチンで測定していいでしょう。

観察項目(OP)

項目を列挙します。

  • 呼吸状態(呼吸音、喘鳴、努力呼吸の有無、胸郭、呼吸筋)
  • Vital Signsの変化(呼吸回数)、意識状態、顔色、チアノーゼ
  • 症状:呼吸困難(持続時間、頻度、程度)、咳嗽、喀痰(色、粘度)
  • 検査データ(血液検査、胸部レントゲン、CT)
  • 治療内容、治療の効果と副作用
  • 精神的誘因(興奮、ストレス)
  • 繰り返しますが、特に呼吸状態、Vital Signs(呼吸回数)は重症になる前触れとして大事です。

ケア項目(CP)

ケア項目で必要なのはこれらです。

  • 酸素吸入(必要性や注意事項の説明、マスクの圧迫感などの傾聴)
  • 喀痰:排出(体位ドレナージ、スクイージング)、喀痰吸引、加湿
  • 薬物療法の確実な実施(内服、薬液吸入、ネブライザー)
  • 食事の栄養補給、水分の補給、睡眠確保、身体の清潔、体位の工夫
  • 呼吸困難に伴う不安や恐怖心の軽減(傾聴、環境整備など)
  • 感染予防(特に薬剤耐性菌が検出されている場合)
  • 特に大事なのは、肺炎では酸素や喀痰。酸素療法ではナルコーシスを予防できたり、排痰では早期治癒につながったり、直接的に患者さんの経過に影響する部分です。

教育項目(EP)

教育項目がこれらです。

  • 吸入器の使用方法
  • 発作が出ていない時にも吸入を行うこと
  • 上気道感染予防
  • 必要な活動の制限:仕事量、運動、趣味など

特に、吸入をただしく行うことが喘息ではとにかく大事。ここは強調していいでしょう。

気管支喘息の症状、身体所見、治療

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そもそも、気管支喘息ってどんな病気?

気管支喘息自体について説明していきます。

症状

症状とは、喘息らしい呼吸困難が発作的に反復すること。特に夜に多いという特徴があります。

身体所見

なんといっても、呼吸音でウィーズを聴診することです。

ウィーズに関しては[ウィーズとストライダーはどんな音?原因疾患は?【呼吸音は4種類で十分】]でも解説しています。

治療

気管支喘息の治療は、安定期と発作時に分けて考えるのがポイントです。

安定期の治療

安定期の治療でのポイントはこれら。

  • 検査や症状から重症度を判断する。
  • 重症度に応じた治療を行う。
  • 一番大事なのは吸入ステロイド薬。
  • 効果が不十分なら上乗せしていく。
  • 上乗せは以下の順番が多い:ステロイド→長期間作用型β刺激薬→長期間作用型抗コリン薬→ロイコトリエン拮抗薬→テオフィリン→ステロイドの順に上乗せしていくことが多い

具体的な吸入器は別記事[ネブライザーの使い方【薬の種類や携帯用吸入器も解説】※看護師向け]でまとめています。

吸入器の使い方

これは、環境再生保全機構のホームページが詳しいです。動画付きで載っています。
>><吸入器別>正しい吸入方法 | 環境再生保全機構

発作時の治療

発作時の治療は短時間作用型β刺激薬(SABA)が一番です。

  • メプチン™エアー:2吸入 20分あけて3セットまで
  • サルタノール™インヘラー:2吸入 20分あけて3セットまで
  • メプチン0.3ml+生食3ml:ネブライザー吸入 20分あけて3セットまで
  • ベネトリン0.3ml+生食3ml:ネブライザー吸入 20分あけて3セットまで

SABAで効かない場合は以下の治療薬があります。

  • ステロイドの全身投与
  • テオフィリン
  • アドレナリン
  • マグネシウムの点滴

気管支喘息の詳細は以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。

まとめ

いかででしたでしょうか。

このあたりが分かれば、気管支喘息の看護で必要な観察項目はバッチリです。参考になった方は、明日からの仕事に活かしてみて下さい!

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もっと得意になりたい

さらに詳しく知りたい人は書籍での勉強がオススメです。

まずは、手持ちの呼吸器内科の本があれば、そこの気管支喘息のページを読むのがいいです。そこからさらに詳しく見たい人には、この本が間違いなくオススメ。

エビデンスを大切にしながらも、吸入薬の使い方など実践的な内容も十分に触れられています。分かりやすくていいです。