ウィーズとストライダーはどんな音?原因疾患は?【呼吸音は4種類で十分】 | コキュトレ
聴診・呼吸音コース

ストライダーとウィーズはどんな音?原因疾患は?【呼吸音は4種類で十分】

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2020年10月12日 (更新日:2021年6月17日)
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ストライダーってどんな音、原因疾患は?

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ウィーズってどんな音、原因疾患は?

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音が聞き分けられないです

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音が多くて覚えられないです

こんな疑問に答えていきます。

執筆者:ひつじ

  • 2009年 研修医
  • 2011年 呼吸器内科。急性期病院を何か所か回る。
  • 2017年 呼吸器内科専門医

呼吸音って、種類も多くて覚えにくいですよね。でも、専門医でない限りは大事なのは4つくらいには絞ることができます。この記事では、その中でも①ストライダー、②ウィーズの2つを解説していきます。

この記事を読むことで、代表的な呼吸音であるストライダーとウィーズを聞き取れたり、何の病気かわかるようになります。

実際の音も聴けます!

  1. 音を3つの軸で考えよう
  2. ストライダー(Stridor)は高音・断続性・吸気
  3. ストライダー(Stridor)の原因疾患:間質性肺炎
  4. ウィーズ(Wheeze)は低音・断続性・吸気中心
  5. ウィーズ(Wheeze)の原因疾患:肺炎
  6. 呼吸音は4種類だけ覚えればいい
  7. まとめ

音を3つの軸で考えよう

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それぞれの呼吸音の音が聞き分けられないです

呼吸音はいろんな音があって区別が難しいですよね。ウィーズとストライダーの解説に入る前に、呼吸音自体について見ていきましょう。

漠然と聞いていても分かりにくいので、3つの軸に分けて考えるといいでしょう。

  • 音の高さ:低音、高音
  • 音が途切れるか:途切れない(連続性)、ぶつぶつ(断続性)
  • いつ聴こえるか:吸気、呼気

図で表すとこんな感じです。

聴診、呼吸音、水泡音、捻髪音

ストライダー(Stridor)は高音・連続性・吸気呼気両方

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ストライダーってどんな音、原因疾患は?

次はストライダーを見ていきます。

直感的には、喉をつめている音です。このイメージを強く持ってください。

聴診、呼吸音、ウィーズ、ストライダー

喉を絞められている音を想像してください。

高めの音が鳴り続けますね。

音は吸うとき、吐く時の両方聞こえます。

聴診、呼吸音、ウィーズ、ストライダー

実際に聞いてみましょう。

ストライダー(Stridor)の原因疾患:窒息

ストライダーが鳴るのは上気道が閉塞してる状態です。

なので、窒息、急性喉頭蓋炎が代表的。

聴診、呼吸音、ウィーズ、ストライダー

ストライダーは、高音、連続性、吸気と呼気両方。原因疾患は窒息

ウィーズ(Wheeze)は高音・連続性・呼気

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ウィーズってどんな音、原因疾患?

では、ウィーズの解説をしていきます。

ウィーズは、直感的には常に笛をくわえているような音です。このイメージを強く持ってください。

聴診、呼吸音、ウィーズ、ストライダー

息を吹き込む間、「ぴ」「ぴ」なんて途切れません。

「ぴーーーーーー」ってなり続けますね。

つまり、連続性です。

音がなるのは笛を吹いている時、つまり呼気時です。

聴診、呼吸音、ウィーズ、ストライダー

この音の性質があるため、別名では低音性連続性ラ音と呼ばれます。長いので、実務ではウィーズで十分です。

実際に聞いてみましょう。

ウィーズ(Wheeze)の原因疾患:気管支喘息、COPD、心不全

ウィーズといえば、喘息、COPD、心不全の3つ。

笛を吹くようイメージで、空気の通り道が細くなる病気です。

心不全では、水が肺胞よりも気道にたまり、Wheezeが聞こえます

聴診、呼吸音、ウィーズ、ストライダー

ウィーズは、高音、連続性、呼気。原因疾患は喘息、COPD、心不全

ストライダー(Stridor)は高音・連続性・吸気呼気両方

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ストライダーってどんな音、原因疾患は?

次はストライダーを見ていきます。

直感的には、喉をつめている音です。このイメージを強く持ってください。

聴診、呼吸音、ウィーズ、ストライダー

喉を絞められている音を想像してください。

高めの音が鳴り続けますね。

音は吸うとき、吐く時の両方聞こえます。

聴診、呼吸音、ウィーズ、ストライダー

実際に聞いてみましょう。

ストライダー(Stridor)の原因疾患:窒息

ストライダーが鳴るのは上気道が閉塞してる状態です。

なので、窒息、急性喉頭蓋炎が代表的。

聴診、呼吸音、ウィーズ、ストライダー

ストライダーは、高音、連続性、吸気と呼気両方。原因疾患は窒息

呼吸音は4種類だけ覚えればいい

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音が多くて覚えられないです

1年目のころに分かりにくいのって、これが大きな原因だと思います。実際、呼吸音って全体を見渡すとこれくらいあります。

実際、呼吸音って全体を見渡すとこれくらいあります。

肺の聴診に関する国際シンポジウム」より改変

種類も多いし、名前も多くて覚えられないですよね。

まず異常音のことを副雑音といいます。その中で、肺が原因のものがラ音。そして、それが連続性と断続性に分かれます。

って、やっぱり複雑!

ただ、実際に大事なものは、下の4つくらいです。

  • 水泡音(コースクラックルズ、Coarse Crackles)
  • 捻髪音(ファインクラックルズ、Fine Crackles)
  • ストライダー(Stridor)
  • ウィーズ(Wheeze)

今回はそのうち、ストライダーとウィーズを解説しました。

呼吸音は全部覚えなくても、この4つがわかれば実務ではほぼOKです!

他の2つの音もわかれば、呼吸音はほぼOKです!詳しく見たい人は水泡音と捻髪音はどんな音?原因疾患は?【呼吸音は4種類で十分】もご覧ください。

まとめ

今回の内容を振り返ります。

  • ストライダーは、高音、連続性、吸気と呼気両方。原因疾患は窒息。
  • ウィーズは、高音、連続性、呼気。原因疾患は喘息、COPD、心不全。
  • 水泡音、捻髪音、ウィーズ、ストライダーが分かれば呼吸音は十分。

ストライダーとウィーズをスライドにまとめました。

聴診、呼吸音、ウィーズ、ストライダー
聴診、呼吸音、ウィーズ、ストライダー
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何となく分かった気もするけど、覚えられない。多分明日には忘れてる。

学んだ記憶を定着できるよう、コキュトレではクイズも用意しています。

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もっと気軽に見たい!

気軽に見たい人に向けて、Instagramでも同じ内容を発信しています。

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もっと得意になりたい!

もっと得意になりたい人は、書籍がオススメです。また、それにぴったりの職場で働くのももっと大事です。

以上、参考になればうれしいです。明日からの聴診にぜひ活かしてみてください!