在宅NPPVの適応基準、始めるときの手順、費用【クイズで学ぶ】

患者さんは、マスクの隙間から吐いた息を外に出しています。この空気の量が、リーク(漏れ)です。だいたい20～60L/分が標準的なところ。多すぎてもダメですが、少ないと息が吐けないためもっとダメです。

1か月で以下のコストがかかります。

• 在宅人工呼吸指導管理料　2,800点
• 人工呼吸器加算（鼻マスク・顔マスクを介した人工呼吸器を使用した場合）　6,480点
• 酸素濃縮装置加算 4000 点　3カ月に3回
• 酸素ボンベ加算（携帯用酸素ボンベ） 880 点　3カ月に3回
• 呼吸同調酸素供給器加算 300 点　3カ月に3回

全部合わせると14460 点。つまりは…

• 3割負担：4338円
• 2割負担：2892円
• 1割負担：1446円

こんな感じになります。

適応となる疾患はこのあたりがあります。

• 拘束性換気障害（結核後遺症，脊椎後側彎症など）
• 慢性期のCOPD
• 慢性心不全におけるチェーン・ストークス呼吸
• 肥満低換気症候群（CPAP）
• ALSなどの神経筋疾患

NPPVは二酸化炭素を吐かせてあげられることが特徴。なので、高二酸化炭素血症の状態であるⅡ型呼吸不全がいい適応です。

患者さんは、マスクの隙間から吐いた息を外に出しています。この空気の量が、リーク(漏れ)です。

NPPVはこんな効果があります。

• 血液ガスでPaCO2が改善
• 自覚症状が改善
• 急性増悪して入院するのを予防できる
• 生命予後の改善

1か月で以下のコストがかかります。

• 在宅人工呼吸指導管理料　2,800点
• 人工呼吸器加算（鼻マスク・顔マスクを介した人工呼吸器を使用した場合）　6,480点

合わせて9280点。つまり、3割負担で2784円、2割負担で1856円、1割負担で928円です。

NPPVの合併症はこのあたりです。

• 皮膚障害：マスクやベルトの圧迫による
• 目の結膜の乾燥：NPPVからのエアリークによる
• 気道の乾燥
• 消化管へのガスの流入
• 睡眠障害

管理人が初めて自分で体験したときは、「ふんわり置くくらいでいいんだなぁ」って思いました(もちろん、患者さんに応じて多少変わってきますが)。

PEEPなどによって変わってきますが、おおむね20-60L/分程度を目安にするのがいいでしょう。

呼気ポートがないと、息が吐けなくなってしまいます。逆に2か所以上だとリークが多くなりすぎます。