睡眠時無呼吸症候群を学ぶのにオススメの本4選【2021年版】 | コキュトレ
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睡眠時無呼吸症候群を学ぶのにオススメの本4選【2021年版】

  • 医師
  • 看護師
  • 臨床検査技師
2021年11月28日 (更新日:2021年12月27日)
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睡眠時無呼吸症候群って何となく診察とかできてしまうけど、ちゃんと理解するのになにかいい本ないかなぁ。

こんな疑問に答えます。

執筆者:ひつじ

  • 2009年 研修医
  • 2011年 呼吸器内科。急性期病院を何か所か回る。
  • 2017年 呼吸器内科専門医

このブログでは以前に血ガスの読み方も紹介しましたけど、さらにちゃんと見るなら本での勉強も必要です。
>>睡眠時無呼吸症候群の読み方を解説した記事[ 睡眠時無呼吸症候群の症状はいびきだけ?【もっと怖い合併症もあります】 ][ 睡眠時無呼吸症候群での検査結果の見方を解説【ポリソムノグラフィ】 ]

時間がないときは、まずは呼吸器の本にある睡眠時無呼吸症候群のページを見てもらうのが手っ取り早いです。でも、それって数ページしかないし、今後本格的に睡眠時無呼吸症候群の患者さんを担当する時ってそれだけじゃ不安って人も多いと思います。

そんな人にむけて、睡眠時無呼吸症候群の本をいくつかピックアップして比較してみました。本を選ぶ時の参考になれば嬉しいです。

では、一つずつみていきます!

  1. いびき!?眠気!?睡眠時無呼吸症を疑ったら〜周辺疾患も含めた、検査、診断から治療法までの診療の実践
  2. 睡眠時無呼吸症候群の診療ガイドライン2020
  3. 睡眠時無呼吸症候群診療ハンドブック
  4. 睡眠時無呼吸症候群の診療メソッド―睡眠呼吸障害の集学的治療
  5. まとめ:睡眠時無呼吸症候群の本のオススメはこれ!

いびき!?眠気!?睡眠時無呼吸症を疑ったら〜周辺疾患も含めた、検査、診断から治療法までの診療の実践 / 宮崎 泰成、 秀島 雅之

充実した内容と読みやすさで、専門医からそうでない人まで幅広くオススメできる一冊

メリット

  • 他の本に比べて読みやすい
  • エビデンスで説明されていないような、例えば治療開始後のフォローの方法など実践的な内容もたくさん載っている
  • 内容もかなり網羅できている。全体として、後述する本よりも充実している

デメリット

  • ポリソムノグラフィの分析方法は後述する「睡眠時無呼吸症候群診療ハンドブック」の方が詳しい

こんな人にオススメ

  • 看護師
  • 検査技師
  • 非専門の医師
  • 専門医

値段、サイズなど

4620円、269ページ、A5サイズ、2016年発売

口コミ

sheep

ポイントが理解しやすくすぐに実践で活用できました。内容が各章で重複しており、編集すると半分ぐらいのページ数の本になりそうですが、これい1冊でプライマリケアの現場では十分です。

sheep

Q&A方式になっていて、とても読みやすく、睡眠時時無呼吸症を基礎から理解できる良書。 口腔内装置を自作して、使用してますが、熟睡度が高まりました!

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020

睡眠時無呼吸症候群でもっとも権威のある本

メリット

  • ガイドラインなので、当たり前だけど睡眠時無呼吸症候群の本の中では基準になるような本
  • 当たり前だけど、エビデンスは豊富に載ってある
  • いろんなガイドラインの中では結構読みやすい方

デメリット

  • エビデンスにならないけど現場で困るような、実践的な内容は他書籍の方が充実している。例えばポリソムノグラフィの現場でのやり方、CPAP導入後のフォローのしかたなど。

こんな人にオススメ

  • 睡眠時無呼吸症候群の標準治療をちゃんと確認しておきたい人

値段、サイズなど

  • 3300円、109ページ、A4サイズ、2020年発売

口コミ

sheep

睡眠時無呼吸症候群の全貌が瞬時に完璧に、正確に、しかも最新に見れます。睡眠時無呼吸症候群の必須の書籍です。

睡眠時無呼吸症候群診療ハンドブック / 榊原博樹

エビデンスのみでなく現場で悩むことも解決してくれる

メリット

  • 内容もかなり充実
  • 標準治療のみでなく、例えばポリソムノグラフィのやり方や結果の読み方など、ガイドラインでカバーしにくい実践的な内容も知れる。
  • 内容はガイドラインより濃い

デメリット

  • 他書籍に比べると少し読むのは時間がかかる(でも全然許容範囲)

こんな人にオススメ

  • 睡眠時無呼吸症候群の専門治療に深く関わる人
  • 医師じゃなく、検査技師、看護師でもOK

値段、サイズなど

  • 5940円、336ページ、B5サイズ、2010年発売

口コミ

sheep

難しく無く新たな睡眠の知識が記載されており、専門医でも診療に役立ちます。特にPSGの報告書の読み方や診断の手順の検査、OSASの鑑別疾患の内容は特に参考になりました。榊原先生の睡眠医療の経験がふんだに織り込まれていて良書と思います。

睡眠時無呼吸症候群の診療メソッド―睡眠呼吸障害の集学的治療 / 佐藤公則

エビデンスのみでなく現場で悩むことも解決してくれる

メリット

  • 内容もかなり充実
  • 標準治療のみでなく、例えばポリソムノグラフィのやり方や結果の読み方など、ガイドラインでカバーしにくい実践的な内容も知れる。
  • 内容はガイドラインより濃い

デメリット

  • 他書籍に比べると少し読むのは時間がかかる(でも全然許容範囲)

こんな人にオススメ

  • 睡眠時無呼吸症候群の専門治療に深く関わる人
  • 医師じゃなく、検査技師、看護師でもOK

値段、サイズなど

  • 5280円、1729ージ、B5サイズ、2016年発売

まとめ:睡眠時無呼吸症候群の本のオススメはこれ!

看護師、検査技師から専門医まで、全ての人にオススメの一冊

他の書籍より読みやすいし、それでいて内容も充実しています。ポリソムノグラフィの解釈の仕方など、細かい分野ごとに他書籍の方が詳しいところはあります。ただ、全体の内容としてもこの本が一番詳しいです。専門に進む人からそうでない人まで、どんな人にもこれがオススメです。

睡眠時無呼吸症候群の標準治療をしっかり押さえたい人にオススメの一冊

ガイドラインなので、当たり前だけどこれです。いろんなガイドラインの中でも、ボリュームが多すぎず読みやすいです。