血液ガスを学ぶのにオススメの本5選【2021年版】 | コキュトレ
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血液ガスを学ぶのにオススメの本5選【2021年版】

  • 医師
  • 放射線技師
  • 看護師
  • 臨床工学技士
  • 臨床検査技師
  • 薬剤師
2021年11月3日 (更新日:2021年12月27日)
sheep

血液ガスをちゃんと勉強したいんだけど、なにかいい本ないかなぁ。

こんな疑問に答えます。

執筆者:ひつじ

  • 2009年 研修医
  • 2011年 呼吸器内科。急性期病院を何か所か回る。
  • 2017年 呼吸器内科専門医

このブログでは以前に血ガスの読み方も紹介しましたけど、さらにちゃんと見るなら本での勉強も必要です。
>>血液ガスの読み方を解説した記事[血液ガスの基準値の一覧は?【結果の読み方も一緒に解説】]

そこで、血液ガスのオススメ書籍をここでは紹介します。

kindleや楽天ブックスにあった口コミも合わせて紹介します。

分かりやすいよう、難易度の低い順からまとめています。

  1. ナース・研修医のための世界でいちばん簡単に血ガスがわかる、使いこなせる本
  2. 竜馬先生の血液ガス白熱講義150分
  3. Dr.大塚の血液ガスのなぜ?がわかる―基礎から学ぶ酸塩基平衡と酸素化の評価
  4. やさしイイ血ガス・呼吸管理〈ベストティーチャーに教わる人工呼吸管理の基本と病態別アプローチ〉
  5. 血液ガス・酸塩基平衡に強くなる〜数値をすばやく読み解くワザと輸液療法の要点がケース演習で身につく

ナース・研修医のための世界でいちばん簡単に血ガスがわかる、使いこなせる本

新人の看護師など、血液ガスが苦手な人に向けて易しくかかれた本

メリット

  • 研修医、新人看護師と講師の対話形式
  • ポップで軽く読みやすい
  • 本自体が薄いので早く読める
  • 初心者向け

デメリット

  • 内容はかなり初心者向けで、すでにある程度知っている人には物足りない

こんな人にオススメ

  • 新人の看護師など、血液ガスが苦手な人

値段、サイズなど

  • 2200円、126ページ、サイズA5、2016年発売

口コミ

sheep

血ガスが苦手でしたが、この本のおかげでデータを見るのが少し楽しくなりました。会話形式で読みやすいです!

sheep

酸塩基が分からない人。これ読んでください!とても分かりやすいです。一冊読み終わる頃には、すっかり理解できます。看護学生の方も是非。

sheep

作者の小ネタが多くて要点まで行くのに時間がかかります‥私には合わなかったです。 親父ギャグ的要素多めだから時代に合わない感じはありました‥昭和感。

sheep

基本のことはこれでわかりますが、もう一歩進んだ内容が欲しかったので、少しもの足りませんでした。

竜馬先生の血液ガス白熱講義150分

全ての医療職の初心者にオススメできる一冊

メリット

  • 丁寧な語り口調で読みやすい
  • 難しくなりがちな生理学に深入りしすぎないのが、また分かりやすい
  • 血液ガスを読むのに本当に必要なものに絞ってくれててるので、大事なポイントがどこかも分かりやすい
  • タイトルにあるように、血液ガスに必要な知識を早く学ぶにはオススメ

デメリット

  • 血液ガスに慣れている人には物足りない

こんな人にオススメ

  • 研修医、看護師を始めとして、いろんな医療職の初心者の人

値段、サイズなど

  • 2200円、136ページ、サイズ、2017年発売

口コミ

sheep

世の中には血ガス解釈の本はたくさんあるが、これほど明確でポイントを絞り、絶対に押さえておくべき「重要なこと」を明示した本はいっそ清々しい。

sheep

計算に使う数字がなぜこの値なのかの説明や図示により、単純暗記せずに済む点もポイントが高い。いくつか初学者にとっては機序、基準値が分からないようなものも出てくるかも知れないが、知らなくても読み進める事はできる。

sheep

医師には少し物足りない気がしますが、教育用には病棟に1冊あってもいいかもしれません。

Dr.大塚の血液ガスのなぜ?がわかる―基礎から学ぶ酸塩基平衡と酸素化の評価

血ガスの基礎から発展までまんべんなく学べる

メリット

  • Aラインからの採血方法が書いてあったり、内容はやや看護師より。ただ、普通に充実してるので医師でも全然勉強になる
  • ボリュームも結構あって勉強できる
  • アシドーシスの時の対応法、酸素の投与法など、プランの部分にも踏み込んでる

デメリット

  • 初心者がいきなり読む場合はもっと簡単なものはある。ただ、丁寧に説明されているので、初心者からいきなり詳しくなりたい人でもOK

こんな人にオススメ

  • ある程度血液ガスの知識があって、さらに精度を上げたい看護師、コメディカル

値段、サイズなど

  • 3520円、257ページ、B5サイズ、2012年発売

口コミ

sheep

内容が豊富な割に3200円と安いのも良いです。色々な本を読みましたが、初学者の医師はこれを読むのが一番良いと思います。

やさしイイ血ガス・呼吸管理〈ベストティーチャーに教わる人工呼吸管理の基本と病態別アプローチ〉

酸塩基平衡よりガス交換を詳しく学びたい人にぴったり

メリット

  • 血液ガスでもかなり呼吸器に特化している。後半は人工呼吸器やCOPDなどの話がメイン
  • オールカラー

デメリット

  • 酸塩基の部分はかなり薄いので、いわゆる血液ガスの読み方を学びたい人は、他の本の方がいい

こんな人にオススメ

  • 血液ガスから、酸塩基でなく呼吸器への活かし方を主に学びたい人

値段、サイズなど

  • 4400円、224ページ、B5サイズ、2016年発売

口コミ

sheep

図と文章のバランスが絶妙でカラーも使用されていて、言い回しも非常に分かりやすく、きれいにまとめられている。

sheep

病態から実際の呼吸器管理まで非常に簡潔に記されています。研修医からコメディカルまで幅広くおすすめできます。

sheep

次第に人工呼吸器の話にうつっていくのだが、どうしても冗長に感じてしまうのは否めない。良書だと思うが、類書もあり、独自性はなさそうに感ずる。

血液ガス・酸塩基平衡に強くなる〜数値をすばやく読み解くワザと輸液療法の要点がケース演習で身につく

名前の通り、血液ガスに強くなれる

メリット

  • 内容は医師寄り
  • ケースを解きながら学んでいくのだけど、ケースの数がかなり多いので実践に強くなれそう
  • 後半ではポイントもまとめてある

デメリット

  • 初心者がいきなり読むと難しい。少なくとも知識ゼロの人は避けるべき。
  • ガス交換の話は書かれていない

こんな人にオススメ

  • ある程度血液ガスの知識がある医師で、さらに血液ガスの精度を上げたい人

値段、サイズなど

  • 3960円、244ページ、B5サイズ、2013年発売

口コミ

sheep

血液ガス・酸塩基平衡について別の本(2000円ぐらいの物がいくつか出ています)で勉強したから、こちらを読むと良いと思います。症例がたくさん載っていて、解説も豊富で、これ一冊でも血液ガス・酸塩基平衡について知識が深められます。

まとめ:血液ガスの本のオススメはこれ!

研修医、看護師を始めとして、全ての医療職にオススメな最初の一冊

ナース・研修医のための世界でいちばん簡単に血ガスがわかる、使いこなせる本」も同じく初心者向けですが、こちらの方が必要な知識ももれなく入っていてオススメ。読者に語りかけるような口調で、頭に入ってきやすいです。

ある程度知識がある看護師、コメディカルで、さらに精度を上げたいという人にオススメな最初の一冊

先ほどの「竜馬先生の血液ガス白熱講義150分」に比べて少し詳しめです。酸素の投与方法といった、プランの部分にも踏み込んでいます。

医師は、後述する「血液ガス・酸塩基平衡に強くなる〜数値をすばやく読み解くワザと輸液療法の要点がケース演習で身につく」の方が向いているでしょう。

ある程度知識がある医師で、さらに精度を上げたいという人にオススメな最初の一冊

問題を解きながら学ぶ形式で、ある程度血液ガスを読んだことがある前提で書かれています。内容自体も基礎というよりは発展編。

ケースの数も多いので、全部解いたらかなり血液ガスに強くなれます。