皆さん、こんにちは。呼吸器内科医のひつじです。
このたび、書籍を出版することになりました。
タイトルは「看護の力で患者を救う!人工呼吸器集中レクチャー」です。

執筆者:ひつじ
- 2009年 研修医
- 2011年 呼吸器内科。急性期病院を何か所か回る。
- 2017年 呼吸器内科専門医
こんな経験はありませんか?
ICUで働いていると、こんな場面に遭遇することがあります。
人工呼吸器を装着した患者さんが、なかなか抜管できずに気管挿管が長期化してしまう。せっかく状態が良くなっていたのに、思わぬ合併症が起きて病状が後戻りしてしまう。結果的に気管切開になってしまったり、やっと抜管できても体力がかなり弱ってしまって、以前の生活に戻るのが困難になってしまう。
ICU経験がある方なら誰しも通る道ですし、これから経験される方も、将来必ず直面する場面だと思います。人工呼吸器管理になる患者さんはもともと重症なので、一定の割合で起こることではあります。でも、少しでも元の生活に戻れるようにしたいですよね。
そしてそしてそのためには、医師の治療に負けないくらい、看護が大事だと私は思っています。
なぜこの本を書いたのか
初心者向けの人工呼吸器の本は、すでに良いものがたくさんあります。でも、「モードの説明」や「基本的なケアのやり方」が中心で、「どの部分が生命予後にどう結びつくのか」というところまで踏み込んでいるものは少ないと感じていました。
人工呼吸器をまだ勉強したての方にも、そこをしっかり理解してほしい。タイトルに込めた「看護の力で患者を救う」という言葉には、そんな願いが込められています。
こんな方におすすめです
今年ICUに配属された方
基本的にはベテランより初心者向けの本です。新たにICUに配属された方や、久しぶりに人工呼吸器管理をやり直すという方にはぴったりの内容になっています。
他の本を読んでもピンとこなかった方
私も研修医の時に人工呼吸器の本を読みましたが、正直わかったような分からなかったような感じでした。後から振り返ると、最初に読んだ本が難しすぎたんですね。
特に人工呼吸器は内容が難しいので、最初の本選びを間違えるとどツボにハマります。なので、内容も文章も図も、わかりやすさにはとことんこだわりました。
看護師以外の医療従事者の方も
例えば医師でも、人工呼吸器に時々しか関わらない方もいらっしゃると思います。難しいモードを深入りして勉強するよりは、内容自体は難しくなくても生命予後に関わる内容を知っておいたほうが、実は大事だったりします。
また臨床工学技士の方でも、人工呼吸器管理でどの部分が「患者さんの生命予後にどうつながるか」を具体的に説明できないという方もいらっしゃるかもしれません。そういった方にも、ぜひ知っておいてほしい内容が詰まっています。
この本ならではの特徴
① 看護師が本当に知りたい内容を厳選



人工呼吸器関連の書籍を読み進めた時、書かれていた項目を同時にリストアップしました。そのリストを院内の看護師さんにアンケートし、「これは知りたい」「これは重要」と回答の多かった項目を中心に構成しています。さらに執筆後には、他病院に転職した看護師さんにも内容を確認してもらい、どの施設でも役立つ内容になっているかもチェックしました。
② 本文を読まなくても理解できる

本文を全部読むのって、体力がいりますよね。タイトル、太字部分、図表、各章のポイントまとめだけを見ても、内容の要点は把握できるように構成しました。なので、1周目は本文を読まずに全体像を掴み、2周目以降で詳しい解説を読む、という使い方もできます。
③ 図表が多く目に入りやすい

文字ばかりだと読む気も失せてしまいます。紙面全体の半分以上を図表、タイトル、ポイントまとめが占めるように構成しました。
④ 初学者にも分かりやすいことを確認

専門家が書いた本は、つい専門用語や難しい表現が多くなりがちです。それを避けるため、院内のさまざまな経験年数の看護師さんに協力していただき、原稿を読んでもらいました。「ちょっと考えてしまった」「この表現は分かりにくい」といった意見をすべて拾い上げ、全員から「これなら分かりやすい」とのお墨付きをいただくまで、何度も修正を重ねています。
⑤ 多職種でも活用できる
看護師向けに書いてはいますが、人工呼吸器に関わるすべての医療従事者でも活用できる内容です。研修医、医師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士の皆さんも、「他の専門書は難しすぎて…」と感じたことがあれば、ぜひこの本を手に取ってみてください。
本名で書くという決意
5年間「ひつじ」名義でYouTubeやインスタ、ブログをやってきましたが、今回の書籍では本名を公開しています。
お金を出して買っていただく書籍となると、やはり責任を持って名前を出すべきだと思いました。本当に価値のあるものを提供したいなら、そこはしっかりしておきたいと考えたからです。
ずっと匿名でやってきた身として、正直かなり勇気がいりました。でも今の職場で、看護師さんたちや後輩たちに頼ってもらえている実感があります。普段、看護師さんや後輩に伝えていること、一緒に患者さんのケアを考えていることが、この本を通じて多くの人に伝わればと思っています。
実際に読んでいただいた看護師さんの声
原稿の段階で読んでいただいた院内の看護師さんたちから、こんな感想をいただきました。
「看護の質が患者さんの予後につながる」と繰り返し書いてあったので、自分たちの看護の力の大きさを実感しました
今まで勉強していたことと、普段手を動かしていることがつながった。今まで何となくやっていたケアが、なぜ大切なのかが分かった
専門用語に偏ることがなかったので、初めて触れる人にとっても、なるほどと納得感がありました
最後に
「看護の力で患者を救う!人工呼吸器集中レクチャー」は、皆さんが日々行っている看護が患者さんの命と直結していることを改めて実感していただき、そして「具体的にどうすれば患者さんにとって最良のケアができるのか」を学べる一冊です。
17年間、たくさんの患者さんを診て、たくさんの看護師さんと一緒に働いてきた経験を込めました。そして5年間YouTubeを通じて皆さんとやり取りしてきた中で得た気づきも、全て詰め込みました。
興味を持たれた方は、ぜひ手に取っていただけると嬉しいです。
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