誤嚥性肺炎・嚥下障害を学ぶのにオススメの本5選【2022年版】 | コキュトレ
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誤嚥性肺炎・嚥下障害を学ぶのにオススメの本5選【2022年版】

  • リハビリ職
  • 医師
  • 看護師
2022年3月8日 (更新日:2022年2月23日)
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誤嚥性肺炎の患者さんをよく見るけど、抗菌薬投与するだけでいいのかなぁ。なにかいい本ないかなぁ。

こんな疑問に答えます。

執筆者:ひつじ

  • 2009年 研修医
  • 2011年 呼吸器内科。急性期病院を何か所か回る。
  • 2017年 呼吸器内科専門医

結核ってなかなか複雑で難しい上に、感染対策とかも含んでセンシティブなところもあります。

「誤嚥性肺炎は絶食して抗菌薬を投与するだけでいい。」

ひと昔前まではこんな感じもあったかもしれません。

誤嚥性肺炎って、その人がごはんを今後どうやって食べていくか、そのためには自宅での生活をどうしてあげるのがいいかまで考える、人間臭くて意外と奥の深い分野です。

高齢者が増える中で、誤嚥性肺炎は絶対に避けて通れない病気です。

勉強の手助けになるよう、今出ている誤嚥性肺炎の本をざっと目を通してみました。改めて今オススメするならどの本がいいか、この記事でご紹介します。

kindleにあった口コミも合わせて紹介します。

  1. 誤嚥性肺炎 50の疑問に答えます / 吉松由貴、山入和志
  2. 看護の現場ですぐに役立つ 摂食嚥下ケアのキホン / 斉藤雅史、松田直美
  3. 見える!わかる! 摂食嚥下のすべて / 上羽瑠美
  4. 嚥下障害ポケットマニュアル 第4版 / 聖隷嚥下チーム、藤島一郎
  5. 摂食嚥下リハビリテーション第3版 / 才藤栄一、植田耕一郎
  6. まとめ:誤嚥性肺炎のオススメの本はこれ!

誤嚥性肺炎 50の疑問に答えます / 吉松由貴、山入和志

患者さんがどうやって過ごしていくかを考える手掛かりになる、一番オススメの一冊

メリット

  • 患者さんがこれからどうやって栄養をとって、どうやって過ごして、それをどう悩むかっていう本質的なところに一番答えてくれている
  • 誤嚥性肺炎の考え方や方針の決め方っていうに関して、他の本より強い
  • 医師からの解説だけど、他の職種にもとてもオススメ
  • 語りかけるような書き方で、めちゃくちゃ読みやすい
  • 値段も一番安い

デメリット

  • イラストはあまりなく、例えば嚥下訓練や口腔ケアの実際を詳しく学びたい人は他の方がよい
  • 嚥下のモデルも同様に他の本の方が詳しい

こんな人にオススメ

  • 誤嚥性肺炎に関わる全ての医療者

値段、サイズなど

  • 3300円、204ページ、A5サイズ、2021年発売

内容紹介

誤嚥性肺炎の診療は奥深く、ただ漫然と抗菌薬治療を行うことは決してベストとはいえません。誤嚥性肺炎をどう診断するか、どうすれば緩和できるのか、誤嚥性肺炎の入院患者さんや退院を迎える患者さんへはどう接するのがよいか、終末期で医療従事者ができることは何かなど、それぞれのステージによってすべきこと、してはいけないこと、工夫できることがたくさんあります。いつも主治医だけで判断するのではなく、患者さんや患者さんのご家族の思いも重要です。そして、他職種との連携も必須です。長年誤嚥性肺炎の患者さんを診療してきた著者らが、日々実際の現場でどのようなことを考え、どう対応しているかなどを丁寧に解説しました。

出典:Amazon

口コミ

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食上げの仕方や口腔ケア・吸引の目安まで、教科書には記載のないような現場で役に立つ知識が多々記載されており非常に勉強になりました。

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他業種との関わり方に関しても、非常に勉強になり、各々のアビリティを生かして協力することの大切さを学ばさせていただきました。

看護の現場ですぐに役立つ 摂食嚥下ケアのキホン / 斉藤雅史、松田直美

新人看護師にオススメの一冊

メリット

  • 非常に読みやすい
  • 初心者向け
  • かなり安い
  • オールカラー

デメリット

  • ある程度知識がある人には物足りない

こんな人にオススメ

  • 新人看護師、嚥下に関わり始めた看護師

値段、サイズなど

  • 1650円、141ページ、A5サイズ、2018年発売

内容紹介

私たちは、誰もが口からものを食べる行為を当たり前のこととして生活しています。しかし、高齢化など様々な理由から飲み込みに障害をきたし、口から食べることが困難な患者さんも少なくありません。本書は、看護の現場で求められる、老化にともなう摂食嚥下の問題や、高齢者への対応をやさしく解説したナースのためのスキルアップノートです。口から食べることの意義、疾患別の対応法、予防や在宅ケアの支援方法などがわかります。

出典:Amazon

口コミ

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嚥下の仕組みや持病による飲み込みへの影響など、高齢者介護の現場では必須の知識のひとつだと感じます。 ケアや訓練方法など図解が多く、読んでみて非常に分かりやすかったので、周囲にもすすめたいと思います。

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分かりやすく書いてあります。様々な職種も使いやすいと思います。

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イラストが見やすくて非常にわかりやすい本です。

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さらっとし過ぎてて参考程度の本でした。

見える!わかる! 摂食嚥下のすべて / 上羽瑠美

ある程度慣れた看護師にオススメの一冊

メリット

デメリット

こんな人にオススメ

  • ある程度嚥下障害や口腔ケアに慣れた看護師
  • 言語聴覚士

値段、サイズなど

  • 3740円、220ページ、A5サイズ、2021年発売

内容紹介

メディカルスタッフを対象に,摂食嚥下ケアに必要な解剖や嚥下5期の知識,アセスメント,障害の原因を探る質問,適切な食事などをつなげて理解することや,原因をつきとめることができ,豊富な図と動画で解説している.

出典:Rakutenブックス

嚥下障害ポケットマニュアル 第4版 / 聖隷嚥下チーム、藤島一郎

嚥下障害に特化したポケットマニュアル

メリット

  • ポケットに入る
  • サッと調べられる
  • 内容は網羅できていて、初心者の勉強にも使える

デメリット

こんな人にオススメ

  • 言語聴覚士の新人
  • ポケットマニュアルが欲しい人

値段、サイズなど

  • 3080円、332ページ、B6サイズ、2018年発売

内容紹介

【目次】
1 基礎的知識
2 嚥下障害の病態と原因疾患
3 スクリーニング,評価,検査
4 リハビリテーションの考え方と治療
5 リスク管理
6 訓練法
7 病棟における摂食嚥下障害の看護
8 歯科の役割
9 経管栄養
10 嚥下調整食とレシピ
11 神経筋疾患,頭部外傷,精神疾患と摂食嚥下障害
12 重症心身障害児(者)の嚥下障害と治療
13 嚥下障害に対する口腔,咽頭の手術
14 摂食嚥下障害と臨床倫理

出典:Amazon

口コミ

sheep

まとまっていて必携だと思います。

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専門的で、詳しく良かったです。

摂食嚥下リハビリテーション第3版 / 才藤栄一、植田耕一郎

これが分かれば嚥下障害はかなり極められる

メリット

  • かなり詳しい
  • 嚥下障害の本ではおそらくトップクラスに詳細に書いてある

デメリット

  • 初心者で読めないことはないが、読むのに労力はかかる
  • 最初の基礎知識をつけたいのなら、前述の[嚥下障害ポケットマニュアル]や[見える!わかる! 摂食嚥下のすべて]の方が向いているかもしれない。

こんな人にオススメ

  • ある程度嚥下リハに慣れてきた言語聴覚士
  • 誤嚥性肺炎や嚥下障害を極めたい人

値段、サイズなど

  • 8360円、400ページ、A5サイズ、2016年発売

内容紹介

●評価法はMASA, EAT10,TOR-BSST,CTなどを網羅.対応法は各訓練法の紹介から非侵襲的脳刺激までエビデンスを交えつつ解説.
●基礎では咀嚼嚥下をレビューしつつ,CTによる三次元的理解,Brain Mappingなどの最新の話題から基本的な解剖生理までを網羅.
●Palmer,Robbins,Martinら欧米の主要研究者を著者に迎え,摂食嚥下の最前線と積み上げられてきた歴史を紹介.

出典:Amazon

口コミ

sheep

一つ一つが詳しく書いてあり、参考になりました

まとめ:誤嚥性肺炎のオススメの本はこれ!

誤嚥性肺炎はいろんな職種が関わりますが、それぞれのオススメをまとめました。

もちろん、他の職種の方でも読んでOKです。

誤嚥性肺炎 50の疑問に答えます」なんかはどの職種が読んでもいい一冊です。

それぞれのリンクを再度まとめておきます。

医師:誤嚥性肺炎 50の疑問に答えます

新人の看護師:看護の現場ですぐに役立つ 摂食嚥下ケアのキホン

ある程度慣れた看護師:見える!わかる! 摂食嚥下のすべて

新人の言語聴覚士:嚥下障害ポケットマニュアル 第4版

ある程度慣れた言語聴覚士:摂食嚥下リハビリテーション第3版

以上、参考になれば幸いです!